12月5日,本学施設部は,東海北陸地区の国立大学法人等施設系職員30名を対象に,令和6年能登半島地震や令和6年奥能登豪雨の災害復旧から得た経験などを踏まえ,今後予見される大規模災害に備えることを目的に,本学の災害復旧工事の事例を活用した技術勉強会を実施しました。
本学の災害復旧工事では,海中に崩落した護岸の復旧や半壊した建物の改築などといった,通常の施設整備事業とは異なる工事を進めています。今回の勉強会では,最も甚大な被害を受けた,金沢大学環日本海域環境研究センター臨海実験施設の工事現場の見学を行いました。
同施設が所在する,石川県鳳珠郡能登町までの道中は雪が降る悪天候でしたが,現地では天候は回復し,参加者らは同施設の鈴木信雄教授をはじめ,本学職員および工事受注者からの説明を受け,施設を見学しながら勉強会を実施しました。また,本学の調査実習船「あおさぎ号」に乗船し,海上からも視察を行いました。
現在進行中の復旧工事の現場を見学することで,それぞれの所属機関での有事の際の対応を,より現実味を持って想像でき,危機管理や防災意識を高める大変貴重な機会となりました。
-
護岸の復旧工事が進められている臨海実験施設 -
鈴木教授による施設の概要説明 -
船上からの視察